2001-02シーズンにフェイエノールトで優勝した小野伸二以来の日本人EL制覇なるかと期待された酒井宏樹が所属するオリンピック・マルセイユとアトレティコ・マドリードとのヨーロッパリーグ(EL)決勝戦。
マルセイユ奇跡ならず
怪我明けの酒井宏樹はベンチスタートでその後も出場はなく、スコアも3-0と下馬評通りアトレティコの圧勝という結果に。マルセイユはチームのエース、ディミトリ・パイエが試合途中に負傷交代をした不運もありましたが、試合を通じて選手一人一人が集中力を切らさず献身的に役割を果たし、組織的にも整備されているアトレティコとの力の差を見せつけられた結果になりました。
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とはいえ何が起こるかわからないこのような一発勝負の試合。。もしパイエが交代せずにすんだら・・・さらに言えば怪我明けの酒井宏樹とCBのロランド・フォンセカが万全の体制で出場出来ていたら・・・決勝戦の会場となったマルセイユからも近いリヨンのスタジアムに詰めかけた大勢のサポーターのおかげでマルセイユのホームと化した雰囲気の中でならもう少し攻撃のチャンスがあったのではと思うので残念です。けれどこのような選手層の厚みがCL常連クラブとの違いなのでしょう。
🇪🇸🇫🇷 Que atitude do Griezmann com Payet na EuropaLeague... 👏👏👏 #EuropaLeagueFOXSports pic.twitter.com/RmNH1zLzQF
— FOX Sports Brasil (@FoxSportsBrasil) 2018年5月16日
涙を浮かべて交代するパイエを慰めるグリーズマン(@FoxSportsBrasil Twiiter)
酒井宏樹のインスタグラムより(@hiroki.sakai_19 instagaram)
けれど低迷していた古豪マルセイユがリュディ・ガルシア監督に変わって2シーズン目でEL決勝進出を果たすまで復活し、その躍進の一翼を酒井宏樹が担っているというのが素晴らしいです。酒井宏樹ら現在所属している選手の去就は分かりませんが今夏、十分な選手の補強ができればリーグ優勝を狙える可能性も少しずつ見えてくるかもしれません。
喜びのアトレティコ・マドリード
そしてこちらがそれぞれ様々な思いを胸に抱え臨んだ決勝戦で見事優勝を果たし喜びを爆発させたアトレティコ・マドリードの面々。
(@atleticodemadrid instagram)
貴重な先制点と2点目を奪ったアントワーヌ・グリーズマン。
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14歳で親元を離れフランスからスペインに渡りサッカー人生を歩んで来た彼にとってタイトル獲得は夢だったと語っています。
また、今シーズン限りでアトレティコを離れるフェルナンド・トーレスはインタビューでアトレティコ・マドリードでタイトルを獲得できたことはキャリアにおいて重要なものだと答えています。
(@fernandotorres instagram)
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プレミアリーグのチェルシーに所属していた時にはチャンピオンズリーグ(CL)制覇、さらにスペイン代表としてUEFA欧州選手権とワールドカップの栄冠も手にしているタイトルホルダーの彼ですが、11歳で大好きなアトレティコ・マドリードの下部組織に入団した時から望んでいたのが愛するアトレティコの一員として得るタイトルだったとのこと。シメオネ監督らチームの全員が願っていたように退団するトーレスへの何よりのなはむけになりましたね。
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そしてアーセナルとの準決勝1stレグで審判に暴言を吐きベンチ入り禁止処分を科せられ、自ら指揮を執ることができなかったディエゴ・シメオネ監督も優勝パレードではこの表情!彼のアトレティコでの監督キャリアで2011-12シーズン以来6年ぶりのEL制覇、6個目のタイトルです。
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チャンピオンズリーグ(CL)をグループステージで敗退し浮き沈みが激しく難しいシーズンでしたが最後にタイトルを手にし喜びもひとしおだったのではないでしょうか。