マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表MFフアン・マタがガーディアン紙による「ガーディアン・フットボーラー・オブ・ザ・イヤー (The Guardian Footballer of the Year) 2017」を受賞しました。この賞は逆境を乗り越えたり、他者を助けるなど真摯な行動でスポーツの模範を示し何かを成し遂げたプレイヤーに与えられるもので、昨年チャリティープロジェクト『コモン・ゴール』を立ち上げたことを評価されての受賞となったようです。
“I am proud to accept this award on behalf of all of us who share the belief that football can make the world a better place" ⚽️❤️🌍
Congratulations to @juanmata8 for having been named @guardian Footballer of the Year 2017! https://t.co/uzWCcwNp19
— Common Goal (@CommonGoalOrg) 2018年1月1日
(@CommonGoalOrg Twitterより)
インドのムンバイを訪れた際に現地の困窮する市民の暮らしを目の当たりにしたマタは近年増加するサッカー界の収益増加を重要な目的のために社会に還元し、サッカーを通じてより良い世界につながるようにと『コモン・ゴール』を立ち上げ、参加者は年棒の1パーセントをチャリティーとして慈善団体に寄付することを表明しています。
バイエルン・ミュンヘンのマッツ・フンメルスやユヴェントスのジョルジョ・キッエリーニ、女子サッカー界からアメリカ代表のアレックス・モーガンなど立ち上げ1年目から33人の選手や監督らが参加しました。日本からも香川真司が参加しています。
33 Leaders. 1 Goal.
⚽️❤️🌏 pic.twitter.com/0up5P1PZJn— Common Goal (@CommonGoalOrg) 2017年12月22日
(@CommonGoalOrg Twitterより)
立ち上げ直後にこの『コモン・ゴール』ことを耳にしたフンメルスはプロジェクトの意義に賛同し、特にマタと面識はなかったもののぜひ参加したいとメッセージを送ったそうです。
マンチェスター・ユナイテッドでチームメイトだった香川真司は、マタを個人的にも気が合う親交の深かった選手の1人としこの活動のことについて連絡しようと思っていたところちょうどマタからメッセージをもらい参加を即答したとのこと。
日本人として、アジア人としてもスポーツやサッカーを通じてこの様な活動ができる事。
世界中にスポーツで知り合った仲間がいる事。
そしてその仲間を通じて活動ができる事は素晴らしいと感じています。
サッカーは僕自身にたくさんの事を教えてくれますし、今も数多くの事や希望や考え方を示してくれています。
サッカー選手である以上ピッチの上でプレーする事も大事ですが、その他の時間においてもやれる事はあると思います。少しずつ今自分にできる事から進めていこうと思う中で、今回このチームに参加する事ができ、本当に良かったと感じます。<香川真司オフィシャルブログより>
マタは「これは小さなステップだけれど、皆で共有すれば世界を変えることができるはず」と語っています。
多くのサッカー選手が社会に影響力のある立場の人間としてチャリティーや慰問など社会貢献活動を行っていますが、あくまでもクラブや団体の主導でだと思います。近年のサッカーバブルの中でマタのように1人の選手がこのようなアクションを起こすのは勇気がいり大変な労力でしょう。1人でも多くの選手や関係者が賛同し大きな活動になっていくといいですね。