サポーターの暴徒化、ネイマールの退場、劇的な幕切れなど色々あったフランス版クラシコ"Le Classique"(ル・クラスィク)でした。
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オリンピック・マルセイユ対パリ・サンジェルマン
10/22(日)オレンジ・ヴェロドローム | ||
マルセイユ | 2-2 | PSG |
16分 ルイス・グスタボ(マルセイユ) 33分 ネイマール(PSG) 78分 フロリアン・トヴァン(マルセイユ) 90分+3 エディンソン・カバーニ(PSG) |
ここまで内容が悪い試合もありながらも8勝1分と負けなしで勝ち点を重ねているパリ・サンジェルマン。対してPSGほどではないものの昨冬からガルシア監督の求めるサッカーに適した人材を多く補強し徐々にチームの形ができつつあるマルセイユという注目の一戦でした。
熱いサポーターで有名なマルセイユですが宿敵パリ・サンジェルマン相手のナショナルダービーということもあって、試合前からスタジアムの周りでは火炎瓶や発煙筒を焚いたサポーターたちが集まり警察も出動するなど大荒れだったようで、試合中のスタジアムでもネイマールがコーナーを蹴ろうとすると物が投げ込まれ大勢の警備にガードされながら狭いスペースで蹴らなければいけないという酷い有様でした。
このような事もあってかネイマールは後半から思うように攻められない展開にイライラし始め85分と87分に続けてイエローをもらってしまいレッドカードで退場。マルセイユの方もうまく抑え込みつつ、イライラを煽ってた感じもありましたが、そこでまんまと挑発に乗ってしまってはいけませんね。
この時点でマルセイユが2-1とリードしていて、ネイマールも退場でいない。これはもう2011年11月27日以来ようやく勝てる!とオレンジ・ヴェロドロームのマルセイユサポーターは思ったでしょう。ところが4分のロスタイムのうち3分過ぎにエディンソン・カバーニがFKを鮮やかに決めPSGが劇的な同点ゴール。
ネイマールががいなくても俺が決めるというところでしょうか。(@psg instagramより)
試合を通してはPSGがポゼッション率60〜70%だったと思うのですが、マルセイユの方が集中してポイントポイントでパリ・サンジェルマンの選手を抑えていたので数字ほどPSGが試合を支配していた感じはありませんでした。次回はパリの本拠地パルク・デ・プランスなのでPSGの方が戦いやすくなるとは思いますが、次の対戦もこの日のように競った展開になったら俄然リーグも盛り上がりますね。
そして日本代表DF酒井宏樹はムバッペを完璧に抑え込む場面もあり、パリ左サイドのネイマール、クルザワとのマッチアップで良い守備をしていました。さすがに攻撃参加はほとんど見られませんでしたが、この試合でナショナルチームの代表クラスの選手を抑えたことは素晴らしい経験になったでしょうし来月のブラジル代表でのネイマールとの再戦も楽しみです。
あの展開は本当に悔しいですよね。でも「次こそは」という言葉が頼もしいです。 (@hiroki.sakai_19 instagramより)