残り試合で2位のパリ・サンジェルマンと勝ち点では並ぶ可能性があるものの大きく得失点差が開いているため実質逆転は不可能ということで、第37節でリールに4-1で勝ったモナコは'99-'00以来の8回目のタイトルを手することがほぼ確実となりました。最後は今シーズンのモナコの超・攻撃力がものを言った形ですね。
今シーズンの躍進の大きな立役者といえば今世界中で一番注目され、どのクラブも喉から手が出るほど欲しがっている18歳のキリアン・ムバッペ(エムバペ)!
身体能力の高さにプラスして、ボールに対する反応とか感覚は本当に天才的。しかもアシストでもシュートでもものすごいプレーもさらっとこなしてるように見えてしまう。
ティエリ・アンリ二世とも言われているけど才能だけなら彼以上の歴史に残るプレイヤーの一人になる可能性は十分あると思います。とはいえまだ18歳で、これから環境が変われば困難もあるかもしれないけど、それを乗り越えてスーパースターになって欲しいです。
そして若い選手が多いモナコの中でコロンビア代表のキャプテン・ファルカオは自らのプレーでリーダーシップを見せ、ぐいぐいチームを引っ張って盛り上げました。ファルカオ自身もここ数年は怪我で2014年W杯ブラジル大会に出られなかったり、その後プレミアでも不調だったりしたけどモナコでこんなに見事に復活とは!プレミアや例えばリーグ・アンだったらパリ・サンジェルマンとは違って、気候も良くて環境も良い高級リゾート地のモナコでそれほどのプレッシャーもなくのびのびと出来たのが良かったのかもしれませんね。
ヨーロッパ1の得点力を誇る攻撃面ばかりが目につきますけど、モナコは守備がしっかりしている印象が安定感のある守護神クロアチア代表GKのダニエル・スバシッチがゴールを守り、ポーランド代表DFカミル・グリクが後ろで支え攻撃の起点にもなり、中盤でもボールを奪えて持てて前線が得点をするというバランスの良いチームだったように思います。
しかもその前線がムバッペ、ファルカオを中心にものすごいスピード感と決定力のある圧巻の攻撃なので見ていても面白くエンターテインメント性もあるという。
そしてなによりもムバッペの他にもベルナルド・シルバやトマ・レマル、ティエムエ・バカヨコ、バンジャマン・メンディなど若い選手を起用し才能を伸ばし、チームをまとめたジャルディム監督の手腕がお見事でした!